n乗根

何か思い出したら書きます。

鹿浜橋アンカレイジ

アンカレイジというか荒川土手です。

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鹿浜橋

8月の休日。帰省という言い方をするほど遠くない実家に帰り、朝から荒川河川敷を歩いた。この日は、いとこの結婚式が午後に控えていて、炎天下の都心で黒いスーツにネクタイを絞めたらさぞかし暑かろう、とかそんな心配をしつつの散歩であった。そもそもフォーマルな催しに出席することへの憂鬱があり、そこから逃避すべく散歩という手段を選んだのかもしれない。そうした自己愛の逃避行を思いとどまらせた折り返し地点としての鹿浜橋である。


夏の写真2013〈ひと夏の思い出をブログに残そう〉

風通し

というわけで、年明けにはてなブログで妙な看板を掲げたままモタモタしている内に、外はずいぶんと暖かくなってしまった。五寒二温くらい。

3月6日は、前日からの雨雲を引きずって午前中は冷たい雨、午後には陽が差して気温が著しく上がった。その午前にしても手袋を必要としないくらいだったから、暖気を纏った南風が雨を降らせたのかもしれない。

冬の終わりを知らせる、湿度を伴った噎せ返る陽気に見舞われると、決まって内臓を逆撫でされるような居心地の悪い気持ちになる。この障りは毎年必ず来る。春先になるとおかしな人が増えるというのは僕のことです。

今年も例外ではなく、ぞぞぞと這いよる春の混沌に戦々恐々とさせられた。けれど、例年に比べれば心配事の多かったこの一年の不安の種が、生ぬるい風の不快さに置き換わって、いくらかリセットされたようにも思う。

ともあれ、形のないものに追われて無闇に焦る、いつもの春が来るようです。